田植機の植え付け爪交換と苗取り量の調整方法|初心者でも分かるメンテナンス解説

作業機

※以下、掲載動画のAI自動書き起こしを使用させていただいております。

田植機のメンテナンスで特に重要なのが 植え付け爪の交換と調整 です。
爪の摩耗や調整不良は、欠株や植え付け精度の低下につながります。

この記事では、爪の種類・交換方法・苗取り量の調整手順を分かりやすく解説します。


植え付け爪とは?

植え付け爪は、苗をつかんで圃場に植え付ける役割を持つ部品です。

  • プッシュロッドの力で下方向に動き、苗を押し出す
  • 消耗しやすく、定期的な交換が必要
  • ボルト・ナットを外せば簡単に交換可能

爪の種類と選び方

I爪(純正)

  • 標準採用されている爪
  • 石の多い圃場で曲がりにくい
  • 一般的な圃場では安定した性能

H爪(RHS13)

  • 爪の角が立っており、石に強い
  • 砂地圃場でプッシュロッドに砂が噛みにくい設計
  • 細かい砂が挟まって動作不良を起こすリスクを軽減

圃場の条件によって選択するのがポイントです。

  • 石の多い粘土地 → I爪がおすすめ
  • 砂地で欠株が多い → H爪がおすすめ

爪の交換方法

  1. ボルト・ナット(10mm)をラチェットまたはメガネレンチで外す
  2. 爪を取り外し、新しい爪を取り付ける
  3. ボルトを適度に締め付けて固定する

※モーターごと交換する場合は2本外せば取り替え可能。


苗取り量の調整方法

田植機には「苗取り量ゲージ」が付属しており、基準に合わせて調整します。

標準設定

  • レバーを「多い」から6段目に設定(赤ラインが基準)
  • 爪の先端をゲージの線に合わせる

苗を少なく取りたい場合

  • レバーを「多い」の位置に合わせ、基準値に調整
  • 1〜2本植えたい場合に有効

調整手順

  1. 機械を安全な状態にする(エンジン停止・株間変速を中立に)
  2. 手で爪を回し、ゲージのラインに当てて確認
  3. ボルト(12mm×2本)を緩めて爪位置を調整
  4. ゲージに合わせたら再度締め付ける
  5. 全ての爪を同じように調整し、均一な植え付けを確認

トラブルと交換の目安

  • 爪が摩耗すると苗の取り量が減少
  • 調整しても苗を取らなくなったら爪交換が必要
  • ボルトが固着して動かない場合は無理に回さず、外して再調整する

まとめ

  • 田植機の植え付け爪は 簡単に交換可能
  • 圃場条件に応じて I爪・H爪を選択
  • 苗取り量はゲージで調整し、圃場や作業スタイルに合わせる
  • 爪が摩耗したら交換が必要

正しい爪の交換と調整を行うことで、欠株を防ぎ、均一で美しい植え付けが可能になります。

※ここで紹介している方法はあくまで一例です。機種や状況によって結果が異なる場合がありますので、実施の際はご自身の判断で安全に作業してください。
なお、当サイトの情報を参考にして行われた作業・整備等により生じたいかなる損害についても、当サイトおよび運営者は一切の責任を負いません。

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