田植え前に必ず確認すべき点検項目|田植機の準備と設定方法

メンテナンス

※以下、掲載動画のAI自動書き起こしを使用させていただいております。

田植えは一年に一度の大仕事。田植機を使うのはわずか数日間という農家も多いため、前回の作業から時間が空き、「どんな点検をすればいいのか忘れてしまった」という声もよく聞かれます。

田植え前の準備と点検を怠ると、作業中に機械を止めてしまったり、肥料が出ない・株間が揃わないといったトラブルにつながります。ここでは田植え前に確認しておくべき基本的な点検項目を整理しました。


1. 施肥装置の点検

  • 肥料シャッターの開度調整
    施肥量はレバーで調節できます。例えば「45kg」と表示されていれば、その数値通りに出るようシャッターを左右均等に開けることが重要です。
  • 施肥・排出レバーの確認
    「播種(施肥)」側になっているかを必ずチェック。誤って「排出」にしたままだと肥料が落ちません。
  • 詰まりの確認
    施肥口にゴミや固まりが詰まっていないか点検します。

2. 株数と株間の設定

  • 株数レバーで 50株・60株 などに調整
  • 株間は作業条件や苗質に応じて設定
  • 設定後は必ず 空回し を行い、隅まで苗が入るかどうかを確認

3. 横送りの回数設定

  • 苗送り機構の横送り回数は地域や植える苗箱の大きさで変わります。
  • 例:滋賀県では「26回」が基準
  • 自分の地域・苗箱規格に合わせて調整する必要があります。

4. 苗ガイドの調整

  • 苗ガイドは苗を正しく植えるための補助部品
  • 開きすぎると苗が倒れて欠株の原因に
  • 閉じすぎると苗が土に入らず浮き苗に
  • 土の状態に応じて最適な位置を探し、調整します。

5. 空回し運転での最終確認

田植え前には必ず「空回し運転」を行いましょう。

  • 苗送り・株間設定・肥料の出方を確認
  • 隅までしっかり苗が供給されるかチェック
  • 苗ガイドや施肥装置の動作確認

6. 点検のタイミング

田植え当日にまとめて行うのではなく、2〜3日前に一度確認しておくと安心です。万一の不具合があっても修理や調整する時間を確保できます。


まとめ

田植え前の点検は次のポイントを押さえることが重要です。

  • 施肥量と施肥レバーの確認
  • 株数・株間の設定
  • 横送り回数の調整
  • 苗ガイドの高さ調整
  • 空回し運転による動作確認

最初の設定さえ正しく行えば、その後の作業はスムーズに進みます。家族や手伝いに来てくれる人の作業を止めないためにも、田植え前の点検は余裕を持って実施することが大切です。

※ここで紹介している方法はあくまで一例です。機種や状況によって結果が異なる場合がありますので、実施の際はご自身の判断で安全に作業してください。
なお、当サイトの情報を参考にして行われた作業・整備等により生じたいかなる損害についても、当サイトおよび運営者は一切の責任を負いません。

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