田植え機の施肥機掃除方法|固着や故障を防ぐ正しいメンテナンス手順

作業機

※以下、掲載動画のAI自動書き起こしを使用させていただいております。

田植え機の施肥機は、肥料を均一に供給する重要な装置です。
しかし、作業後に掃除を怠ると、肥料の残りが湿気や水分で固まり、目詰まりやギア破損の原因になります。

この記事では、田植え機の施肥機(例:クボタ ZP5型)を例に、正しい掃除方法とメンテナンスのポイントを解説します。


施肥機掃除が必要な理由

  • 肥料は吸湿性が高く、残したままにすると固着してギアが動かなくなる
  • 固まった肥料が原因でブラシロールが回らず破損することもある
  • 年に一度の掃除でトラブルを防止し、長く安定した作業が可能になる

掃除に必要な道具

  • 肥料排出用の袋(切り込みを入れた肥料袋を再利用可能)
  • パーツクリーナーまたは中性洗剤
  • ブラシ(歯ブラシや小型ブラシでも可)
  • エアブロー(乾燥仕上げ用)
  • グリス(軸受部の再注油用)

施肥機の掃除手順

1. 肥料の排出

  1. ホッパーのキャップを開け、内部の網を取り出す
  2. 排出袋をセットし、ブロワーを作動させる
  3. 排出レバーを操作して肥料をすべて排出
  4. ホッパー内に残った肥料もブラシで掃き出す

2. ロールの取り外し

  1. 施肥機を固定しているパッチン錠を解除
  2. 本体を傾けてロックを外す
  3. ホース着脱部のフックを外す
  4. ダクト継手部のロックを外してロールケースを開放
  5. ブラシロールを引き抜く

3. ブラシとロールの清掃

  • ロールやブラシを取り外し、水洗いまたはお湯洗い
  • ブラシが変形・摩耗していたら交換(肥料量が狂う原因になる)
  • 軸受部にグリスを塗布して組み付け

4. ブロワー周りの注意

  • ブロワー部分には水を入れない(袋などで養生)
  • 水洗いが不安な場合はエアブローとブラシ清掃でも可

掃除のコツと注意点

  • 水洗いがおすすめ:肥料は錆や腐食を誘発するため、完全に洗い流すのが理想
  • お湯+中性洗剤を使うと効果的に分解可能
  • プラスチック部品の劣化に注意:古い機種ではフックや爪が割れやすいため、慎重に扱う
  • パッキンやシール類も点検:劣化していれば交換しておくと安心

まとめ

  • 施肥機は掃除を怠ると固着や破損の原因になる
  • 作業後は必ず肥料を排出し、ブラシ・ロールを分解清掃する
  • 水洗いまたはお湯洗い+グリスアップで寿命が延びる
  • 摩耗部品(ブラシ・フック・パッキン)は定期交換がおすすめ

田植えシーズン終了後に必ず掃除を行うことで、翌年もトラブルなく作業できる環境を整えられます。

※ここで紹介している方法はあくまで一例です。機種や状況によって結果が異なる場合がありますので、実施の際はご自身の判断で安全に作業してください。
なお、当サイトの情報を参考にして行われた作業・整備等により生じたいかなる損害についても、当サイトおよび運営者は一切の責任を負いません。

農機具の整備特集へ戻る

農機具を売りたい・買い替えたい方へ

ノキログでは、農機具の買取・買換も承っております。
売りたい・買い替えたい農機具がある方はこちらのお問い合わせフォームから
お気軽にお問い合わせください。

買取・買替のご相談

Translate »

地域を選んでください

  • 青森県
  • 秋田県
  • 岩手県
  • 宮城県
  • 山形県
  • 福島県
  • 岡山県
  • 茨城県
  • 千葉県
  • 群馬県
  • 栃木県
  • 新潟県
  • 長野県
  • 愛知県
  • 岐阜県
  • 三重県
  • 福井県
  • 富山県
  • 滋賀県
  • 兵庫県
  • 奈良県
  • 香川県
  • 福岡県
  • 全国版