農機具の基本知識|トラクタータイヤの空気圧・交換時期・保管のコツ
足回り
※以下、掲載動画のAI自動書き起こしを使用させていただいております。
トラクターの走行性能や安全性に大きく影響するのがタイヤの管理です。空気圧のチェックを怠ると燃費の悪化や偏摩耗、さらには作業中のトラブルにつながります。ここではトラクタータイヤの空気圧の基準、交換時期の目安、そして寿命を延ばすための保管方法について解説します。
1. タイヤの空気圧の確認方法
トラクタータイヤの側面には「使用時空気圧」が表示されています。
例:1.6kg/cm² と記載があれば、その値が基準です。
注意すべきは「リム組時空気圧(例:2.5kg/cm²)」です。これは新品タイヤをリムに組み込む際に一時的に入れる最大値で、通常使用時には無視して構いません。
- 使用前には必ず空気圧ゲージで確認する
- 目視では判断しづらく、特にリアタイヤは空気が抜けても見た目に分かりにくい
2. 適正空気圧を守る理由
- 空気が少ないと… 燃費が悪化し、ゴムの劣化やひび割れを招く
- 空気を入れすぎると… 乗り心地が悪化し、タイヤ中央部だけ摩耗する
基準値を守ることが、燃費・快適性・寿命のバランスを保つポイントです。
3. タイヤの交換時期の目安
- フロントタイヤ:ハンドルを切った際に滑りやすいと感じたら交換を検討
- 用途による違い:乾いた畑なら長持ちするが、柔らかい水田では早く摩耗する
- 走行方法の工夫:4WDのまま道路を走ると摩耗が早いため、舗装路では2WD走行がおすすめ
4. タイヤを長持ちさせる保管方法
- 直射日光や高温多湿を避ける
ハウス内は温度差が大きく、ゴム劣化が早まります。暗く涼しい場所で保管するのが理想。 - 空気を抜かずに保管
空気が抜けた状態で放置すると、タイヤが変形し亀裂の原因になります。 - チューブ入りタイヤが主流
トラクタータイヤの多くはチューブ入りで、多少の外見ひび割れでは直ちに空気漏れはしません。
5. 空気圧チェックの実例
- フロントタイヤ:基準1.6kg → 0.6kgまで抜いても見た目では分かりにくい
- リアタイヤ:基準1.0kg → 0.3kgになっても変化が分かりづらい
このため、必ずゲージを使って測定することが重要です。静止状態では分からなくても、走行するとタイヤの縁がたわむことで減圧に気づける場合もあります。
まとめ
トラクターのタイヤ管理は作業効率や安全に直結します。
- 側面に記載された「使用時空気圧」を守る
- フロントとリアで基準値が異なる(例:前1.6kg、後1.0kg)
- 摩耗や用途を考慮して交換時期を判断する
- 保管時は直射日光を避け、空気をしっかり入れておく
空気圧管理を徹底すれば、燃費向上・寿命延長・トラブル防止につながります。
※ここで紹介している方法はあくまで一例です。機種や状況によって結果が異なる場合がありますので、実施の際はご自身の判断で安全に作業してください。
なお、当サイトの情報を参考にして行われた作業・整備等により生じたいかなる損害についても、当サイトおよび運営者は一切の責任を負いません。
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