農機具のバッテリー徹底解説|種類・選び方・寿命と交換のポイント
電気系統
※以下、掲載動画のAI自動書き起こしを使用させていただいております。
農機具に欠かせない部品の一つがバッテリーです。トラクターやコンバインなどは主に 12Vバッテリー を使用しており、種類や型番を正しく理解しないと交換時にトラブルになることがあります。
ここでは、農機具用バッテリーの基本的な知識から、選び方・交換時の注意点・寿命の見分け方まで解説します。
バッテリーの型番の見方
バッテリーには「44B19L」などの表記があり、それぞれに意味があります。
- 44:性能や容量を示す数値(大きいほど能力が高い)
- B:サイズや端子形状の規格(A~Hまで)
- 19:横幅の長さ(19cm)
- L/R:端子の向き(正面から見て+が左ならL、右ならR)
例:「44B19L」なら性能ランク44、幅19cm、+端子が左側という意味です。
端子の種類と違い
- B端子:比較的細い端子
- D端子:太めの端子
- プラスとマイナスで太さが違うため、誤って逆の端子規格を選ぶと取り付けできません。
バッテリーの種類
農機具で使われるバッテリーには大きく分けて2種類あります。
- メンテナンスフリー型(シールド型)
液の補充不要で、現在主流。 - 補水可能型
上部キャップから希硫酸や蒸留水を補充するタイプ。充電時は必ずキャップを開けて行う必要があります。
バッテリー容量と性能
すべて12Vですが、内部の容量(アンペア数)が異なります。
- 小型:340A程度
- 大型:700A以上
同じ12Vでも流せる電流量が異なるため、大型機械には容量の大きいバッテリーが必須です。特にディーゼルエンジンは始動に大きな力が必要なため、安価で小さいバッテリーではすぐに寿命を迎えることがあります。
寿命の見分け方
- バッテリーのインジケーターが「緑」以外(黒や白)になっている
- 充電しても電圧が戻らない
- ケースが膨らんでいる
- 満充電でも始動が弱い
これらの症状が出たら寿命と判断し、早めに交換しましょう。
バッテリー交換の基本手順
- マイナス端子から外す(ショート防止のため)
- プラス端子を外す
- 新しいバッテリーを設置
- プラス端子 → マイナス端子の順で接続
長期間農機具を使用しない場合は、マイナス端子を外しておくと放電防止になります。
バッテリー選びのポイント
- 現在使用している型番を基準に選ぶ
- 性能数値(例:44)より大きいものを選ぶ分には問題なし
- 農機具専用バッテリーを選んだ方が耐久性が高く、結果的にコスト削減につながる
まとめ
農機具のバッテリーは正しい知識を持って選び、定期的に点検・交換を行うことが重要です。
- 型番の意味を理解する
- 端子やサイズを間違えない
- 容量は大きめを選んでも問題なし
- 寿命サインを見逃さず早めに交換する
ディーゼルエンジンのトラクターやコンバインなどは特に負荷が大きいため、農機具専用の高性能バッテリーを選ぶのがおすすめです。
※ここで紹介している方法はあくまで一例です。機種や状況によって結果が異なる場合がありますので、実施の際はご自身の判断で安全に作業してください。
なお、当サイトの情報を参考にして行われた作業・整備等により生じたいかなる損害についても、当サイトおよび運営者は一切の責任を負いません。
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