農機具のVベルト|種類・強度・サイズの調べ方と交換時期の目安

メンテナンス作業機

※以下、掲載動画のAI自動書き起こしを使用させていただいております。

農機具のメンテナンスで欠かせない部品の一つがVベルトです。
コンバイン、トラクター、籾摺り機など、あらゆる農機具に多用されており、切れたり劣化すると作業が止まってしまいます。

しかし、Vベルトには多くの種類や強度ランクがあり、サイズの調べ方や交換のタイミングを誤ると、思わぬトラブルにつながります。
ここではVベルトの種類や強度、サイズ確認の方法、交換時期の目安について解説します。


Vベルトの基本サイズ(幅と規格)

Vベルトには「M・A・B・C」といった幅の規格があります。

  • M:最も細い
  • A:Mより太い
  • B:標準的
  • C:さらに太い

取り付け部の溝に合わせたサイズが必要で、A規格のプーリーにB規格のベルトを取り付けることはできません。必ずもともと装着されていた規格を守る必要があります。


強度とカラー区分

農機具用のVベルトは、強度に応じて色で区分されています。

  • 赤(SBベルト):スタンダード、最低限の強度
  • 青(W800など):耐熱性・耐久性に優れ、エンジン周辺や負荷の大きい部分に使用
  • 金(スーパーゴールド):最強クラスで、走行ベルトなど重要部分に使用

同じサイズ(例:SB42)でも、色が異なると強度や耐久性が全く違うため、交換時には必ず確認が必要です。


特殊なVベルトの種類

標準的なVベルト以外にも、農機具には特殊タイプが使われることがあります。

  • コグベルト:ギザ加工があり、曲げに強い
  • 六角ベルト(AA・BBなど):両面で駆動可能な特殊形状
  • リブベルト:溝付きの薄型で、コンプレッサーや自動車に使用
  • 丸ベルト:断面が丸い形状、軽負荷部に使用
  • 平ベルト:乾燥機などに使われる平面タイプ

サイズの調べ方

型番が消えて読めない場合の確認方法は次の通りです。

  1. 背面の刻印を探す
     劣化していても裏面に刻印が残っている場合がある。
  2. 長さを実測する
     ベルトを切って端から端まで測り、センチをインチに換算する。
     例:133cm ÷ 2.54 = 約52インチ → SB52

幅(規格:A・B・C)と長さ(インチ)を組み合わせることで正しい型番を割り出せます。


交換時期の目安

次のような症状が出たら交換を検討する必要があります。

  • プーリーにしっかり掛からず細くなっている
  • 滑って異音が発生する
  • ヒビ割れや切れがある
  • テンションを掛けても張りきれない

外して裏返し、手で曲げて割れが見えた場合は早急に交換することが推奨されます。


まとめ

農機具のVベルトはサイズ規格・強度・種類を正しく選ぶことが重要です。

  • サイズは純正と同じ幅と長さを選ぶ
  • 強度は用途に応じて赤・青・金を使い分ける
  • ヒビや滑り音が出たら早めに交換する

正しい選び方と交換の知識を身につけることで、農機具の寿命を延ばし、作業効率も高めることができます。

※ここで紹介している方法はあくまで一例です。機種や状況によって結果が異なる場合がありますので、実施の際はご自身の判断で安全に作業してください。
なお、当サイトの情報を参考にして行われた作業・整備等により生じたいかなる損害についても、当サイトおよび運営者は一切の責任を負いません。

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