小橋サイバーハローのメンテナンス方法|爪・チェーンケース・ギアケースの整備ポイント
メンテナンス作業機
※以下、掲載動画のAI自動書き起こしを使用させていただいております。
サイバーハローは、田植え前の代かきに欠かせない高価な作業機です。
100万円を超えることもあるこの機械を長く使うには、定期的なメンテナンスが不可欠です。
この記事では、小橋製サイバーハローを例に、点検・オイル交換・消耗部品の確認など、基本的なメンテナンス手順を解説します。
点検すべき主要部品
1. ワイヤー(延長レベラー用)
- サイバーハローは三つ折り構造で、ワイヤー操作によりレベラーを開閉。
- 細いワイヤーのため切れやすく、切れると作業効率が大幅に低下。
- 切れていたら早めに交換。
2. 爪軸・オイル漏れ
- 水田内で使用するため、オイル漏れ=泥水混入の危険あり。
- 漏れを確認したら必ず修理。放置するとベアリング破損や大規模修理が必要に。
3. 可動部(ヒンジ・折りたたみ部)
- 各部にグリスニップルがあるため、グリスガンで定期的に注油。
- 動きが渋くなる前にメンテナンスしておくと故障予防になる。
4. チェーンケース・ギアケース
- 使用後に毎年必ずオイル交換するのが理想。
- チェーンケース:約0.4L(90番ギアオイル)
- ギアケース:約1.0L(90番ギアオイル)
- 白濁オイルが出た場合は水混入のサイン → オイルシール交換必須
爪・ジョイント部の点検
- 爪の折れ・緩み:折れている爪だけでも交換可能。定期点検を習慣化。
- ジョイント摩耗:オス側の突起・メス側の受けの痩せ具合を確認。摩耗していれば同時交換。
- 爪軸のガタつき確認:スムーズに回転するかチェック。ガタがあればベアリングやシール交換が必要。
オイル交換の手順(チェーンケース・ベベルギアケース)
- PTOを入れて5〜10分回転 → オイルを温め、鉄粉を沈殿させる
- ドレンボルトを外し、オイルを抜く
- 給油口を開けて空気を入れるとスムーズに排出可能
- 白濁していないか、鉄粉の有無を確認
- 新しい90番ギアオイルを規定量注入
- ゴム付きワッシャーは締めすぎない。気になる場合は新品交換推奨
グリスアップと可動部点検
- PTO軸の差込部やユニバーサルジョイントは、必ずグリスをたっぷり塗布
- 塗らないと「かじり」が発生し、軸が抜けなくなる大トラブルに発展
- 稼働するロッドやカバー部分も、CRCなどで潤滑しておく
メンテナンスのまとめ
- ワイヤー・爪・ジョイントの摩耗点検は毎シーズン必須
- チェーンケースとギアケースのオイルは毎年使用後に交換
- ユニバーサルジョイントやPTO軸は必ずグリスアップ
- 可動部やロック部分も点検し、スムーズに動く状態を維持
サイバーハローは高価な作業機だからこそ、ちょっとした点検・整備で寿命が大きく変わります。
オイル交換とグリスアップを習慣化し、余計な出費を防ぎながら長く使っていきましょう。
※ここで紹介している方法はあくまで一例です。機種や状況によって結果が異なる場合がありますので、実施の際はご自身の判断で安全に作業してください。
なお、当サイトの情報を参考にして行われた作業・整備等により生じたいかなる損害についても、当サイトおよび運営者は一切の責任を負いません。
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