トラクターのラジエーター水漏れ修理と冷却水の洗浄・交換方法
エンジン
※以下、掲載動画のAI自動書き起こしを使用させていただいております。
トラクターのメンテナンスで意外と多いトラブルが、ラジエーターの水漏れです。
長年使い続けた中古機では冷却系統のサビや腐食が進み、ラジエーターから液漏れが発生することがあります。
今回はヤンマー AF15 を例に、ラジエーターの水漏れ修理・洗浄・冷却水交換の手順を紹介します。
ラジエーター水漏れの症状
- エンジン下部やラジエーター周辺に水滴が落ちる
- クーラント量が減っている
- サビ水がにじみ出ている
20年以上経過したトラクターでは、部品供給が難しく交換費用も高額(数万円〜)になるため、補修剤を活用した応急修理が有効です。
修理・洗浄・交換の流れ
1. ラジエーター内部を洗浄する
- まず古いクーラントを抜き、内部に溜まったサビや汚れを洗い流します。
- 今回は ラジエーター洗浄剤(スピードフラッシュ) を使用。
- キャップから投入 → エンジンを20分程度アイドリング → ドレンから排出。
- サビや汚れが出なくなるまで水でフラッシングを繰り返します。
2. 新しいクーラントを補充
- ドレンを閉め、LLC(ロングライフクーラント)50%希釈液を注入。
- 容量に合わせて規定量を入れる(AF15の場合は約4L)。
- エア抜きのため、エンジンを始動して循環させ、液面が下がったら補充を繰り返します。
3. 水漏れ防止剤を投入
- 洗浄と補充を終えた後、ラジエーター用水漏れ防止剤を添加。
- 小さな穴やヒビであれば補修効果が期待できます。
- 大きな損傷には対応できないため、その場合は修理・交換が必要です。
作業時の注意点
- ラジエーターキャップはエンジンが冷めてから開けること(高温時は噴き出して危険)
- 洗浄や交換時は必ずドレンをしっかり締め直す
- 水漏れ防止剤はあくまで応急処置。根本修理が必要なケースもあります
まとめ
トラクターのラジエーターは 定期的な洗浄・クーラント交換で寿命を延ばすことが可能 です。
- 古い冷却水を排出
- 洗浄剤で内部をクリーニング
- 新しいクーラントを補充
- 必要に応じて水漏れ防止剤を使用
部品供給が難しい古いトラクターでも、メンテナンス次第でまだまだ現役で使うことができます。
※ここで紹介している方法はあくまで一例です。機種や状況によって結果が異なる場合がありますので、実施の際はご自身の判断で安全に作業してください。
なお、当サイトの情報を参考にして行われた作業・整備等により生じたいかなる損害についても、当サイトおよび運営者は一切の責任を負いません。
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