クボタのパワクロのグリスアップ方法|正しいメンテナンスで寿命を延ばす
メンテナンス作業機
※以下、掲載動画のAI自動書き起こしを使用させていただいております。
クボタのパワクロ(パワークローラートラクター)は、後輪がクローラー仕様になっており、湿田や畦塗り作業などで高い性能を発揮します。その性能を維持するために欠かせないのが 定期的なグリスアップ です。
パワクロはおよそ30時間ごとにグリスアップが必要とされており、エンジンをかけると「グリスアップ」の表示が出る機種もあります。ここでは、パワクロのグリスアップ方法と注意点を解説します。
グリスアップの手順
1. 袋ナットを外す
- クローラー部には複数の袋ナットがあり、その内部に「グリスニップル」が隠されています。
- ナットを外すとグリス注入口が現れるので、全ての対象箇所を確認します。
2. グリスガンで注入
- グリスガンを使用し、ニップルからグリスを注入します。
- 「ムチムチ」と音がしたら十分に入ったサインです。
3. グリスの種類
- 純正はモリブデングリスですが、リチウムグリスを使う人もいます。
- モリブデンは耐圧性に優れますが、シールを痛めるリスクもあるため、どちらを使うかは好みに応じて選択できます。
4. 袋ナットを戻す
- グリス注入口を保護するため、最後に袋ナットを元に戻します。
グリスアップの確認ポイント
- クローラー下の転輪部
- 支点部分
- 後方のグリスニップル
いずれもグリスがはみ出してくるまで注入すれば完了です。
パワクロの改良点と特徴
最新のパワクロは従来モデルから改良が進んでいます。
- スプロケット構造が改良され、静音性と耐久性が向上
- フレーム形状がスリム化され、泥掃除がしやすい
- 転輪素材の耐摩耗性がアップ
また、クローラー式のメリットとして以下が挙げられます。
- 湿田でも高い走破性
- 畦塗りや溝切り作業での直進安定性
- プラウやけん引作業で優れた安定感
まとめ
クボタパワクロの性能を長く保つためには、30時間ごとのグリスアップが欠かせません。
- 袋ナットを外してニップルを確認
- グリスガンで音がするまで注入
- モリブデンまたはリチウムグリスを選択
- 注入後は袋ナットを必ず戻す
日々のメンテナンスを徹底することで、クローラーの耐久性を高め、故障リスクを減らすことができます。
※ここで紹介している方法はあくまで一例です。機種や状況によって結果が異なる場合がありますので、実施の際はご自身の判断で安全に作業してください。
なお、当サイトの情報を参考にして行われた作業・整備等により生じたいかなる損害についても、当サイトおよび運営者は一切の責任を負いません。
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