固着したワイヤーの対処法|錆びついた農機具ワイヤーを応急的に復活させる方法

作業機

※以下、掲載動画のAI自動書き起こしを使用させていただいております。

農機具やトラクター、コンバイン、運搬車などには多くのワイヤーが使われています。クラッチワイヤー、スロットルワイヤー、ブレーキワイヤーなどが代表的ですが、長年の使用や洗浄時の水分によってチューブ内に水が侵入し、錆びついて動かなくなることがあります。

新品交換が理想ですが、「今すぐ使いたい」「部品が届くまで動かしたい」という場面も少なくありません。ここでは固着したワイヤーを一時的に復活させる応急処置方法を解説します。


固着ワイヤーが動かなくなる原因

  • チューブとワイヤーの隙間に水分が入り込み、内部でサビが発生
  • 潤滑油不足による摩耗や焼き付き
  • ブーツの破れや劣化による異物混入

一度サビると内部の摩擦が増し、ワイヤーの操作が極端に重くなったり、全く動かなくなることがあります。


固着したワイヤーの応急処置方法

1. 潤滑剤を注入

ワイヤーチューブの端から潤滑剤を流し込みます。浸透性の高い潤滑剤(浸透スプレー)を選ぶと効果的です。

2. チューブを「揉む」

ワイヤーを無理に引っ張るのではなく、チューブを手でぐるぐると揉み込みます。
内部でサビが擦れて剥がれ落ち、潤滑剤が浸透しやすくなります。

3. 動きが出るまで繰り返す

「ジャリジャリ」とした感触があれば、サビが削れている証拠です。
少しずつ動きが出てきたら、さらに揉み込みを続けます。

4. 最後にオイルを注入

潤滑剤だけでは防錆効果が長続きしません。必ずオイルを注入し、サビの再発を防ぎます。


応急処置の限界と注意点

  • 応急処置では完全にサビを除去できない
  • 再び固着する可能性が高い
  • 無理に曲げたり引っ張るとワイヤーが破断するリスクあり
  • 本格的な修理としては新品交換が推奨

ワイヤートラブルを防ぐための予防策

  • 高圧洗浄機でワイヤー部分に直接水をかけない
  • 定期的にオイルを注入して内部を保護する
  • ゴムブーツの破れを早めに交換する
  • 長期保管前に注油しておく

まとめ

固着したワイヤーは潤滑剤と「揉み込み」で応急的に復活させられますが、あくまで一時的な対処法です。

  • サビの進行を抑えるには最後にオイル注入が必須
  • 部品が届いたら新品交換するのが理想
  • 普段から注油と防水対策を行えば、トラブルを大幅に減らせる

農機具に限らず、刈払機や運搬車などあらゆる機械でワイヤーは使われています。知っておくと作業現場で役立つ知識です。

※ここで紹介している方法はあくまで一例です。機種や状況によって結果が異なる場合がありますので、実施の際はご自身の判断で安全に作業してください。
なお、当サイトの情報を参考にして行われた作業・整備等により生じたいかなる損害についても、当サイトおよび運営者は一切の責任を負いません。

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