クボタトラクターの燃料フィルター交換方法|交換時期・手順・注意点まとめ
エンジン
※以下、掲載動画のAI自動書き起こしを使用させていただいております。
農業機械の中でも使用頻度が高いトラクター。長く使い続けるためには定期的なメンテナンスが欠かせません。その中でも特に重要なのが「燃料フィルターの交換」です。
この記事では、クボタトラクターを例に燃料フィルターの役割・交換手順・注意点をわかりやすく解説します。動画で紹介されていた内容を整理した実践的な手順なので、初めての方でも安心して作業できます。
燃料フィルターの役割とは?
燃料フィルターは、軽油に混じる「ゴミ・錆・水分」を取り除く部品です。
- ゴミや不純物の除去
→ インジェクターや燃料ポンプの詰まり防止 - 水分の分離
→ 水は軽油より比重が重いため、フィルター下部に溜まる構造
→ 水が混入すると「エンジン不調」「始動不能」「故障」につながる
特に最近のコモンレール式エンジンは水分に弱く、わずかに混入しただけでも高額修理が必要になるケースがあります。そのため、燃料フィルター交換は必須のメンテナンスです。
燃料フィルター交換の目安
- 1〜2年に一度
- 使用時間300〜500時間ごと
- フィルターが黒く汚れてきたとき
- 水抜き窓に水が溜まっているとき
→ ドラム缶から給油している農家さんは、結露で水分が混入しやすいため特に注意が必要です。
燃料フィルター交換の手順
ここからは、クボタトラクターを例にした交換方法を解説します。
① 燃料コックを閉める
- 燃料タンクの下にあるコックを閉めます。
- 長年使っていないと固着している場合があるため、ウォーターポンププライヤーなどを使って慎重に回します。
⚠ 無理に力を入れるとアルミ部分が破損するので注意!
② フィルターケースを外す
- 専用レンチまたはウォーターポンププライヤーで緩めます。
- 下にオイルパンを置き、軽油がこぼれても大丈夫なように準備します。
③ フィルターとケースの掃除
- 取り外したフィルターにはゴミやサビが付着しています。
- ケース内部も「パーツクリーナー」で清掃。
- Oリングも外して一緒に掃除します。
④ 新品フィルターの取り付け
- フィルターは「内側が上向き」になるように装着。
- ケースにしっかり収まるよう位置を確認して取り付けます。
→ 新品フィルターはピンク色、汚れたものは黒っぽく変色しています。
⑤ エア抜き(燃料を満たす)
- ケースを仮締めした状態でコックを開き、燃料がフィルターに満たされるのを確認します。
- 空気が抜けきったらケースを本締めします。
- エア抜き用のホースやバルブが付いているタイプは、そちらを利用するとさらに確実です。
⑥ エンジンを始動
- フィルターに燃料がしっかり回っていればエンジンは問題なく始動します。
- もしエンジンが止まるようなら「再度エア抜き」を行ってください。
交換時の注意点
- パーツクリーナーはゴム部分にかけすぎない
- フィルターケースの締めすぎに注意(破損や変形の原因)
- 定期的にドラム缶やタンク内も確認し、水分混入を防ぐ
まとめ
クボタトラクターの燃料フィルターは、1〜2年に一度の交換が推奨される重要部品です。
- ゴミや水分を除去し、エンジンを守る
- フィルターの汚れや水分は透明ケースで確認できる
- 交換は比較的簡単で、自分でも可能
農業機械のトラブルは作業に大きな遅れを生みます。
高額修理を防ぐためにも、定期的な燃料フィルター交換を習慣化しておきましょう。
※ここで紹介している方法はあくまで一例です。機種や状況によって結果が異なる場合がありますので、実施の際はご自身の判断で安全に作業してください。
なお、当サイトの情報を参考にして行われた作業・整備等により生じたいかなる損害についても、当サイトおよび運営者は一切の責任を負いません。
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