トラクターのユニバーサルジョイントとは?仕組みと正しいグリスアップ方法を徹底解説
作業機足回り
※以下、掲載動画のAI自動書き起こしを使用させていただいております。
トラクターと作業機をつなぐ重要な部品の一つがユニバーサルジョイントです。
この記事では、ユニバーサルジョイントの役割や種類、正しいグリスアップの方法について詳しく解説します。
ユニバーサルジョイントの役割
ユニバーサルジョイントは、トラクターの駆動力を作業機に伝えるための部品です。
高速で回転しながら角度を変えて動力を伝える仕組みを持ち、常に大きな負荷がかかっています。
- トラクターと作業機をつなぐ駆動部
- カバーが付いており、巻き込み事故を防止
- 内部にはスパイダーと呼ばれる駆動部品があり、グリスニップルが設けられている
この部分にグリスが不足すると、焼き付きや破損が発生するため注意が必要です。
グリスアップが必要な理由
ユニバーサルジョイントは摩耗や摩擦が大きく、定期的なグリスアップが欠かせません。
グリス不足による主なトラブルは次の通りです。
- 焼き付きによる動作不良
- 部品の割れや破損
- 修理や交換にかかる高額な費用
「グリスを入れていれば防げた故障」が非常に多いため、日常的なメンテナンスが重要です。
グリスアップの方法
グリスガンを使用する
ユニバーサルジョイントにはグリスニップルがあります。
そこにグリスガンを接続し、グリスを注入します。
- 小型タイプ:片手操作が可能だが容量は少なめ
- 標準タイプ:カートリッジ式でホームセンターで入手可能
- フレキシブルチューブ付きタイプ:奥まった部分に便利
- エアガン式:作業が楽だがエアコンプレッサーが必要
注入の目安
- グリスが溢れてくるのを確認
- 溢れたら補充完了
- すべてのニップルに忘れず注入する
実施するタイミング
- ロータリーを外したとき
- 作業前や作業後
- グリスが入れやすいタイミングでしっかり補充する
ユニバーサルジョイントの種類
ユニバーサルジョイントには大きく分けて二種類あります。
- 通常のユニバーサルジョイント:グリスニップルは2か所
- 広角ジョイント:グリスニップルは4か所で、角度の自由度が高い
取り付ける作業機やヒッチ規格によって、使用するジョイントの種類が異なります。
- 標準的な作業機には通常タイプ
- 長いトップリンクを使用する作業機には広角ジョイント
分解と点検の注意点
- カバーはプラスネジを外して分解可能
- カバーが溶けている場合はグリス切れのサイン
- グリスが入らない場合はグリスニップルを交換する
- スプラインの位置合わせは必ず確認(ずれると破損の原因になる)
まとめ
ユニバーサルジョイントはトラクターの動力伝達に欠かせない部品です。
しかし、グリスアップを怠ると焼き付きや破損を招き、修理費用も高額になります。
- 定期的なグリスアップを行う
- 全てのニップルに確実に注入する
- ジョイントの種類に応じて正しいメンテナンスを行う
この基本を守ることで、ユニバーサルジョイントを長持ちさせ、作業効率を維持することができます。
※ここで紹介している方法はあくまで一例です。機種や状況によって結果が異なる場合がありますので、実施の際はご自身の判断で安全に作業してください。
なお、当サイトの情報を参考にして行われた作業・整備等により生じたいかなる損害についても、当サイトおよび運営者は一切の責任を負いません。
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