トラクターのエンジンオイルとエレメント交換方法を徹底解説|農機具メンテナンスの基本
エンジン
※以下、掲載動画のAI自動書き起こしを使用させていただいております。
トラクターのメンテナンスで欠かせないのが エンジンオイル交換とオイルエレメント(フィルター)の交換 です。
この記事では、初心者でも分かりやすいように交換手順や注意点を詳しく解説します。
エンジンオイル交換が必要な理由
トラクターは農作業で長時間稼働するため、エンジンに大きな負担がかかります。
そのため、定期的なオイル交換を怠ると以下のようなリスクが発生します。
- エンジン内部の摩耗や焼き付き
- 冷却性能の低下によるオーバーヒート
- 燃費の悪化や出力低下
最新のトラクターには「エンジンオイル交換時期」を表示する機能が搭載されている機種もあり、交換タイミングが分かりやすくなっています。
交換前の準備と点検
- オイル量の点検
- オイルゲージを抜き、ウエスで拭き取ってから再度差し込む
- 黒色であれば通常、白く濁っていれば水が混入している可能性あり → 修理依頼を推奨
- 暖機運転
- エンジンを10〜15分ほどかけてオイルを温める
- 温めることでオイルの排出がスムーズになる
エンジンオイルの抜き方
トラクターにはドレンボルトが複数ある場合があります。
- 通常は 2か所からオイルを抜く構造(推進軸があるため)
- ドレンボルトを緩める際は指で押さえながらゆっくり外す
- オイルは熱いため、耐熱手袋やニトリル手袋を使用すると安全
オイルエレメント(フィルター)の交換方法
- 取り外し
- フィルターレンチやカップレンチを使用
- 奥まった位置のフィルターはカップレンチが便利
- 取り外した後は取り付け部をきれいに清掃
- 新しいエレメントの準備
- パッキン部分にオイルまたはグリスを塗布(潤滑性を確保し、取り付け時の破損防止)
- 取り付け
- 手でしっかり締め付け、その後に軽く増し締め
- 強く締めすぎないことが重要
ドレンボルトの取り付けと注意点
- ワッシャーやパッキンは基本的に毎回交換が推奨
- 締め付けすぎは破損やオイル漏れの原因になる
- 「きゅっと締まった」程度が適正
新しいオイルを入れる
- 規定量を確認
- トラクターのボンネット裏や取扱説明書に容量が記載されている
- 例:クボタL340 → 約5リットルが目安
- オイル注入
- キャップを外し、少量ずつ注ぎながらゲージで確認
- 入れすぎはオーバーヒートの原因になるため注意
- エンジン始動後の確認
- エンジンを数分かけ、停止後に再度ゲージでオイル量を確認
- 穴の少し下あたりを目安にすると良い
オイル交換後のリセット作業
最新のトラクターではオイル交換時期を記録するカウンターがあります。
- 表示切替ボタンを押して「エンジンオイル交換時間」を表示
- ボタンを長押しするとリセットされる
- 交換後は必ずリセットを行い、次回の目安を正確に管理
まとめ
トラクターのエンジンオイルとエレメント交換は、エンジンを守るための基本的なメンテナンスです。
- オイルは規定量を守って注入する
- エレメント交換時はパッキンに必ず潤滑を行う
- ドレンボルトやフィルターは締め付けすぎに注意
- 作業後はオイル交換カウンターをリセット
正しい方法で交換すれば、トラクターの寿命を延ばし、安心して農作業に使用できます。
※ここで紹介している方法はあくまで一例です。機種や状況によって結果が異なる場合がありますので、実施の際はご自身の判断で安全に作業してください。
なお、当サイトの情報を参考にして行われた作業・整備等により生じたいかなる損害についても、当サイトおよび運営者は一切の責任を負いません。
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