トラクターをラッカースプレーで綺麗に塗装する方法|DIY補修の手順と仕上げのコツ

メンテナンス

※以下、掲載動画のAI自動書き起こしを使用させていただいております。

中古のトラクターや長年使った機体は、エンジンフードやパネル部分の塗装が色あせ、白ボケやチョーキングを起こして見た目が悪くなります。そんなときに役立つのが ラッカー缶スプレーを使った補修塗装 です。

本格的には2液ウレタン塗料とスプレーガンを使うのが理想ですが、手軽にDIYで補修したい方には缶スプレー塗装がおすすめ。ここではトラクターを缶スプレーで美しく塗り直す手順とポイントを解説します。


使用する道具・材料

  • ラッカースプレー(純正色対応のタッチアップスプレー推奨)
  • マスキングテープ(紙製がおすすめ、ビニールやガムテープはNG)
  • 耐水ペーパー(800番・1500番など)
  • シリコンオフ(脱脂剤)
  • ウエス(不織布系が望ましい)

塗装手順

1. マスキング(養生)

  • ステッカーやゴム部分はラッカー溶剤に弱いため、しっかり保護。
  • 曲面はテープを逆方向に抑えると追従しやすい。

2. 下地処理(研磨)

  • 白ボケや粉を削り落とすように 800〜1000番の耐水ペーパー で研磨。
  • ラッカーは塗膜が薄いので、粗いペーパー(400〜600番)は傷が残りやすい。

3. 脱脂

  • シリコンオフ を使用して表面の油分を除去。
  • ブレーキクリーナーやガソリンは揮発性や残渣の影響で不向き。

4. 塗装(スプレー)

  • スプレー缶は温めてから使用すると吹きやすい。
  • 30〜50cmほど離し、必ず枠外から吹き始め枠外で止める
  • 一度に厚塗りせず、1回目は「捨て吹き」として軽く馴染ませる。
  • 30分以上乾燥させてから2回目・3回目を重ねる。

5. 仕上げ研磨

  • 3〜4回塗り重ねた後、1500番耐水ペーパー で表面を軽く均す。
  • ラッカー塗膜は立ちやすいため、研磨で平滑化して艶を出す。

6. 完成

  • 下地をきちんと整えると、クリアを吹かなくても鏡面に近い光沢が出る。
  • ヘッドライトやメッキ部分も合わせて磨くと全体が締まり、見栄えが大幅にアップ。

ラッカースプレー塗装の注意点

  • 厚塗り厳禁:一度垂れると修正が難しい
  • 重ね塗りは必ず乾燥時間を守る
  • 下地処理を丁寧に行うことで仕上がりが大きく変わる
  • 高温になるエンジンフード上部は塗膜が傷みやすいため要注意

まとめ

ラッカースプレー塗装はプロ仕様の2液ウレタンに比べると耐久性は劣りますが、正しい手順で行えば十分に美しい仕上がりが可能です。

  • 下地処理と脱脂が最重要
  • 捨て吹き+重ね塗りでムラを防ぐ
  • 仕上げに研磨して艶を出す

中古トラクターの補修やDIYメンテナンスとして、見た目を一新したい方にはおすすめの方法です。

※ここで紹介している方法はあくまで一例です。機種や状況によって結果が異なる場合がありますので、実施の際はご自身の判断で安全に作業してください。
なお、当サイトの情報を参考にして行われた作業・整備等により生じたいかなる損害についても、当サイトおよび運営者は一切の責任を負いません。

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