トラクターのユニバーサルジョイントとは?仕組みと正しいグリスアップ方法トラクター ユニバーサルジョイント 説明 グリスアップ方法
作業機
※以下、掲載動画のAI自動書き起こしを使用させていただいております。
トラクターと作業機をつなぐ大切な部品のひとつがユニバーサルジョイントです。
この部品はトラクターの回転力を作業機に伝える重要な役割を持っています。
しかし、グリスアップを怠ると焼き付きや破損を起こし、修理費用が高額になるケースも…。
この記事では、ユニバーサルジョイントの仕組みと種類、そして正しいグリスアップ方法を解説します。
1. ユニバーサルジョイントの役割
ユニバーサルジョイントは、
- トラクターの駆動力を作業機に伝える
- 回転の力を効率よく伝達する
という大切な役割を持っています。
安全のために防護カバーが取り付けられており、手や服、紐などが巻き込まれないようになっています。
中心部には「スパイダー」と呼ばれる駆動部があり、そこにはグリスニップルが付いています。
定期的にグリスを入れることでスムーズな回転が保たれ、破損を防ぐことができます。
2. グリスアップを怠るとどうなる?
ユニバーサルジョイントは高速で回転する部品のため、グリス切れを起こすと以下のトラブルが発生します。
- 焼き付き → 動かなくなる
- 割れや破損
- 振動や異音の発生
実際に破損したジョイントは、グリスを補充していれば防げたケースがほとんどです。
ロータリーを外したときや、メンテナンスしやすいタイミングでたっぷりグリスを入れることが大切です。
3. グリスアップに使う道具
● グリスガン(小型タイプ)
- 片手で握って使える
- 狭い場所でも扱いやすい
- ただしカートリッジ容量が少ない
● 標準タイプのグリスガン
- ホームセンターで一般的に販売されているタイプ
- フレキシブルチューブ付きがおすすめ(奥まった部分でも注入可能)
- エアツール対応モデルもあり、作業が楽になる
4. グリスの入れ方
- グリスニップルにグリスガンを接続
- グリスを注入 → 溢れてくるのを確認
- 全てのニップルに補充
- 普通のユニバーサルジョイント → 2か所
- 広角ジョイント → 4か所
※溢れるまでしっかり入れるのがポイントです。
5. カバーとベアリングのメンテナンス
- カバーを外すときはプラスネジを外して白いプラスチック部分を引き抜きます。
- カバーが溶けたような跡があれば、グリス切れのサイン。すぐに補充しましょう。
- 白いベアリング部分にもグリスを塗布。
- グリスニップルが詰まっている場合は交換が必要です。
6. ユニバーサルジョイントの種類
- 標準タイプ(特産Pジョイント)
トラクターのトップリンクサポート(三角形の金具)がある場合に使われる一般的なタイプ。 - 広角ジョイント
長いトップリンクで直接作業機を繋ぐ場合や、特殊ヒッチ(例:W3P)で使われるタイプ。
可動範囲が広く、複雑な動きにも対応可能。
7. スプラインの注意点
ユニバーサルジョイントを分解したとき、**スプライン(軸のギザギザ)**の位置に注意しましょう。
- 広い部分が1か所あり、そこにしか組み合わせられません。
- 正しい位置で組まないとスムーズに動かず、破損の原因になります。
まとめ
ユニバーサルジョイントは、トラクターと作業機を繋ぐ命綱ともいえる部品です。
- 定期的なグリスアップで焼き付きや破損を防ぐ
- カバーやベアリングの状態もチェックする
- 種類やスプライン位置を正しく理解して扱う
これらを意識することで、トラクター作業を安全かつ長持ちさせることができます。
※ここで紹介している方法はあくまで一例です。機種や状況によって結果が異なる場合がありますので、実施の際はご自身の判断で安全に作業してください。
なお、当サイトの情報を参考にして行われた作業・整備等により生じたいかなる損害についても、当サイトおよび運営者は一切の責任を負いません。
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