草刈機やブロワー、ポンプなどに使われている リコイルロープ（スターターロープ） は、使っているうちに摩耗して切れてしまうことがあります。
この記事では、初心者でも分かりやすい リコイルロープ交換の手順と注意点 を解説します。

リコイルロープとは？

リコイルロープは、エンジンを始動するために引っ張る紐のことです。
内部はゼンマイ式のスプリングで戻る仕組みになっており、切れるとエンジンが始動できなくなります。

交換前の注意点

• 必ずフリー状態を確認
  ゼンマイにテンションがかかったまま分解すると、バネが飛び出して大変なことになります。
• 外す向きを確認
  元々どちら巻きかを必ずチェックしておきましょう（多くは時計回り）。
• ロープサイズを合わせる
  切れたロープを基準に、同じ太さ・長さのものを用意すること。
  • 細すぎる → 切れやすい
  • 太すぎる → 長さ不足や巻き取り不良

リコイルロープ交換の手順

1. リコイルユニットを取り外す

• 本体からリコイルカバーを外し、中央のネジを緩めて分解。
• ゼンマイが飛び出さないように注意。

2. 古いロープを取り外す

• 切れたロープを抜き取り、長さを測って少し余裕をもたせてカット。
• 先端はライターで炙り、ほつれ防止処理をする。

3. 新しいロープを通す

• プーリーの穴に通し、片結びして固定。
• 緩み防止のため、結び目を炙って固めると安心。

4. ハンドルを取り付ける

• ロープを通してハンドルを結び、しっかり固定する。
• 先にハンドルを付けることで、巻き込み防止のストッパー代わりになる。

5. ロープを巻き取る

• 溝にロープを引っ掛け、プーリーを回してロープを巻いていく。
• きつく巻きすぎず、少し足りないくらいから微調整すると失敗しにくい。

6. 巻き具合を調整

• 引っ張ってみて、戻りが弱ければもう1周巻き足す。
• 巻きすぎるとゼンマイに負担がかかり、破損の原因になるため注意。

7. 組み付けて完成

• 全体を元通りに組み付け、スムーズに動作するか確認する。
• 必要に応じて可動部に浸透潤滑剤をスプレーしておくと戻りが良くなる。

ロープ交換に必要な道具

• 新しいリコイルロープ（直径4〜4.5mmが一般的）
• ライター（ほつれ防止用）
• プラスドライバー／ラチェット
• ペンチ

交換を失敗しないコツ

• ゼンマイを外さずに作業する
• ロープは少し長めにカットしておく
• 巻きすぎず、少なめから調整していく
• ロープのサイズを必ず合わせる

まとめ

リコイルロープは消耗品ですが、交換手順を覚えておけば自分で修理可能です。

• フリー状態を確認してから分解
• 同じサイズのロープを準備
• ハンドルを先に付けて巻き込み防止
• 巻きすぎず、少なめから調整

この基本を守れば、安全に確実に交換できます。
ホームセンターでもロープは入手可能なので、切れたら早めに交換して快適に作業しましょう。

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