トラクターを使用していると、爪（ロータリー爪）の摩耗や破損によって交換が必要になる場面があります。爪交換は農作業の効率を左右する大切なメンテナンスですが、取り付け方向を誤ると耕運性能が落ちたり、爪が早く摩耗する原因になります。ここでは、イセキトラクターの爪交換時に注意すべきポイントを解説します。

イセキトラクター爪の特徴

イセキのロータリー爪は、ナットの位置や爪の曲がり方向が特殊なため、他メーカーと比べて迷いやすい構造をしています。特に、爪をどちら向きに取り付けるか分からなくなるケースが多いのが特徴です。

爪交換で迷いやすいポイント

• ナットの向き
  イセキの爪はすべてナットが右側に揃うようになっています。
• 爪の曲がり方向
  久保田など他メーカーは「丸い方をナット側に向ける」といった分かりやすい基準がありますが、イセキの場合は同じ形状の爪が多いため、取り付け時に混乱しやすいです。

正しい取り付けの目印

イセキのロータリー軸には、**溶接で盛り上がった目印（ポコンとした突起）**があります。

• 突起がある側 → 右曲がりの爪を取り付ける
• 突起がない側 → 左曲がりの爪を取り付ける

このルールを守れば、爪を正しく取り付けることができます。

他メーカーとの違い

• 久保田トラクター
  爪の「丸い部分」をナット側に向ければよく、取り付けがシンプル。
• イセキトラクター
  目印を確認しないと逆に取り付けてしまう恐れがある。特に全て外して一度に交換する際は要注意。

まとめ

イセキトラクターの爪交換では、

1. ナットの位置を右に揃える
2. 爪軸の突起（目印）を確認する
3. 突起側には右曲がり爪、突起がない側には左曲がり爪を取り付ける

このポイントを押さえることで、均等に耕せて爪の寿命も長持ちします。爪交換は農作業の効率と安全性に直結するため、必ず正しい取り付け方法を意識しましょう。

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