【農機具王整備マニュアル】リコイルロープの交換方法
エンジン
※以下、掲載動画のAI自動書き起こしを使用させていただいております。
【完全ガイド】リコイルロープの交換方法|農機具・草刈機の修理手順と注意点
リコイルロープ(スターターロープ)は、農機具や草刈機のエンジンを始動するために欠かせない部品です。
長年の使用で摩耗・切断することがあり、そのままではエンジンが掛からなくなってしまいます。
この記事では、農機具王整備マニュアルの内容をもとに、リコイルロープの正しい交換方法と注意点を、初心者にも分かりやすく解説します。
1. リコイルロープとは?
リコイルロープは、スターター部分に内蔵されたバネの力を利用してロープを巻き取る仕組みです。
ロープを引くとフライホイールが回転し、エンジンが始動します。
しかし、ロープが摩耗したり切れたりすると始動できなくなるため、定期的な点検と交換が必要です。
2. 交換に必要な道具と材料
- 新しいリコイルロープ(草刈機は2.5mm程度が一般的)
- ニッパーまたはハサミ
- ライター(ロープ先端のほつれ防止用)
- プラスドライバー
- 軍手(安全対策)
3. リコイルロープ交換の手順
STEP 1:ロープの通し方を確認
リコイル内部には強いバネが入っています。
ロープは必ず引っ張る方向に巻くことが重要です。
反対方向に巻いてしまうと、バネが絡まり修理に1日かかることもあります。
STEP 2:古いロープの取り外し
- リコイルカバーを外す
- ロープの結び目を溝から外し、ロープを引き抜く
STEP 3:新しいロープの準備
- 必要な長さ(草刈機の場合80cm前後)に切る
- ニッパーで切った後、ライターで先端を軽く焼き固めほつれを防止
STEP 4:ロープの取り付け
- ロープをリコイルの穴に通す
- 内部の溝に結び目を収める
- バネを壊さないように引っ張る方向に巻く
- 巻き数は、ロープが適度に張り、引き切っても緩まない長さが理想
STEP 5:動作確認
- ロープをゆっくり引いて戻す
- スムーズに巻き取られ、引っかかりがなければ完成
4. よくある失敗と注意点
- 逆巻き:反対方向に巻くとバネが絡まり破損の原因
- ロープの長さ不足:短すぎると巻き込みやすく、長すぎるとたるみが出る
- 先端処理不足:焼き固めをしないとほつれて使用中に切れやすい
- 太さの不適合:機種ごとに適正なロープ径が異なる(例:草刈機は2.5mm)
5. まとめ
リコイルロープの交換は、手順と方向を守れば初心者でも可能です。
特に**「引っ張る方向に巻く」**というルールを忘れないことが成功のポイントです。
正しい長さ・太さのロープを用意し、丁寧に作業すれば、交換後は一発でエンジン始動が可能になります。
※ここで紹介している方法はあくまで一例です。機種や状況によって結果が異なる場合がありますので、実施の際はご自身の判断で安全に作業してください。
なお、当サイトの情報を参考にして行われた作業・整備等により生じたいかなる損害についても、当サイトおよび運営者は一切の責任を負いません。
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