【農機具王整備マニュアル】プラグ交換・燃料漏れの応急処置・リコイルロープの交換・アクセルワイヤーの調整・ベルトの交換
油圧
※以下、掲載動画のAI自動書き起こしを使用させていただいております。
農機具は日々の作業を支えてくれる大切な相棒。
しかし、長く使っていると「エンジンがかからない」「燃料が漏れる」「ベルトが滑る」といったトラブルに悩まされることもあります。
今回は「農機具王」の整備マニュアルをもとに、農機具によくある不具合とその対処法を分かりやすく解説します。
DIYでできる基本メンテナンスを知っておけば、作業効率もアップし、機械の寿命も延ばすことができますよ。
1. プラグ交換でエンジン不調を解消
エンジンがかからないときは、まず点火プラグをチェックしましょう。
- 本体(ボディ)をアース(マイナス)にして、プラグ先端に火花が飛ぶか確認します。
- 火花が出ない場合はプラグ交換が必要です。
ヤンマー・三菱・ホンダのエンジンは「5番 or 6番」のプラグが多く使われています。緊急時は近い番手のものでも対応可能です。
2. 燃料漏れの応急処置
長期間農機具を使わずに保管していると、キャブレター内部のフロートバルブが固着して燃料が漏れることがあります。
- 軽く叩いて動きを戻すと直る場合もあります。
- それでも改善しないときは、Oリングやバルブの交換が必要です。
応急的にはスプレーグリスを吹きかけると動きが良くなります。
3. リコイルロープの交換方法
リコイルロープ(エンジン始動用の紐)が切れたり緩んだときは交換しましょう。
- ロープの先端はライターで軽く炙って固めると通しやすくなります。
- 組み立て時は回転方向を間違えないことが大切。
- 最後にリコイルの爪がしっかり出るか確認して完了です。
4. アクセルワイヤーの調整
アクセルワイヤーの調整は比較的簡単です。
- ネジを緩めると「遊び」の量が変わります。
- 少しだけ張りを持たせて、スムーズに動くように調整しましょう。
遊びが多すぎると操作が効かなくなり、逆に張りすぎると故障につながるので注意が必要です。
5. ベルトの交換と調整
ベルトは消耗が激しい部品のひとつ。
- 外すときはプーリーの大きい方から外すのが基本です。
- 新しいベルトを付けたら、クラッチを張った状態で「3mm程度の遊び」を目安に調整します。
- 新品のベルトはクセがあるので、一度動かして馴染ませてから再調整すると安心です。
緩すぎるとクラッチが効かず危険、逆に締めすぎると摩耗が早くなってしまいます。
まとめ
農機具の不調は突然やってきますが、基本的なメンテナンス方法を知っておけば慌てずに対応できます。
- プラグ交換 → 点火不良の解消
- 燃料漏れ対処 → キャブ固着やOリング交換
- リコイルロープ交換 → 安定したエンジン始動
- アクセルワイヤー調整 → 操作性向上
- ベルト交換・調整 → 安全な駆動を確保
日頃の点検と簡単な修理を積み重ねることで、農機具はより長く、安心して使い続けられます。
※ここで紹介している方法はあくまで一例です。機種や状況によって結果が異なる場合がありますので、実施の際はご自身の判断で安全に作業してください。
なお、当サイトの情報を参考にして行われた作業・整備等により生じたいかなる損害についても、当サイトおよび運営者は一切の責任を負いません。
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