トラブルを未然に防ぐトラクターの使用前点検|最低限確認すべきポイント
メンテナンス
※以下、掲載動画のAI自動書き起こしを使用させていただいております。
トラクターは農作業の中心となる重要な農機具です。しかし、使用前の点検を怠ると、作業中の故障や高額な修理につながるリスクがあります。
エンジンやミッションの修理代はタイヤのパンクとは比べ物にならないほど高額です。日常的な簡単なチェックだけでも、トラブルを未然に防ぎ、安心して作業ができます。
ここでは、トラクターを使用する前に最低限確認しておくべき点検項目を解説します。
1. Vベルトの確認
- ファンやウォーターポンプを駆動するベルトが劣化していないか
- 適度な張りがあるか
ベルト切れはオーバーヒートや発電停止の原因となるため、必ず確認が必要です。
2. エンジンオイル
- ゲージを抜いて拭き取り、再度差し込んで量を確認
- 規定範囲に入っていればOK
- 真っ黒でも大きな問題ではないが、白濁している場合は重大なトラブルの可能性あり
3. 冷却水(クーラント)
- キャップを外して直接量を確認(リザーブタンクの量だけでは不十分)
- 2年に1回の交換が推奨される
- ラジエーター前の網にゴミが詰まっていないかも必ずチェック
冷却系統の不良はオーバーヒートを引き起こし、エンジンに深刻なダメージを与えます。
4. 燃料フィルター
- フィルター下部に水が溜まっていないか確認
- 水が混入している場合はドレンから排出
5. オイル漏れの有無
- 前車軸や下回り、後部の作動油タンクを確認
- 地面がコンクリートであれば漏れを発見しやすい
- 漏れがあれば早急に修理依頼
6. 駆動系の確認
- ユニバーサルジョイントのガタや緩みがないか
- グリスアップは定期的に実施
- デフオイルやミッションオイルの量もゲージや点検窓で確認
7. エアクリーナー
- ゴミや詰まりを点検
- 100時間ごとに清掃が目安
- フィルターが黒くなっていたら交換
8. ラジエーターの目詰まり
- 網やフィンにゴミが付着していないか確認
- 掃除を怠るとオーバーヒートの原因になる
まとめ
トラクターの使用前点検は数分でできる簡単な作業ですが、怠ると大きなトラブルを招く恐れがあります。
最低限確認すべき項目は次の通りです。
- ベルトの張りと劣化
- エンジンオイルとミッションオイルの量
- 冷却水とラジエーターの状態
- 燃料フィルターの水混入
- オイル漏れの有無
- エアクリーナーの詰まり
「自分の機械は大丈夫」と思い込まず、毎回または少なくとも定期的に点検を行うことが、トラブル防止と機械の長寿命化につながります。
※ここで紹介している方法はあくまで一例です。機種や状況によって結果が異なる場合がありますので、実施の際はご自身の判断で安全に作業してください。
なお、当サイトの情報を参考にして行われた作業・整備等により生じたいかなる損害についても、当サイトおよび運営者は一切の責任を負いません。
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