中古農機具の整備では、まず 洗浄 がとても重要です。トラクターは圃場で泥や草、油汚れを浴びるため、放置するとサビや故障の原因になります。
ここでは、農機具整備士が実演した トラクター洗浄の正しい手順とコツ を紹介します。

1. 洗浄前の準備

• 高圧洗浄機 を使用（温水タイプならさらに効果的）
• 泥汚れが激しい部分は先にフォーム（泡洗浄剤）で柔らかくする
• ゴムや樹脂部分に近づけすぎないよう注意（30cm以上離して使用）

2. 泥汚れの落とし方

• 車軸や足回りなど、泥が溜まりやすい場所を重点的に洗浄
• 高圧で吹き飛ばすだけでなく、ブラシを併用すると細部まで綺麗にできる
• 薄いブラシを使えば狭い隙間にも入りやすい

3. 細部の仕上げ

• ワイヤーブラシや細いブラシを使って、奥まった部分や錆が出やすい箇所を清掃
• オイルが付着している箇所は専用洗剤で油分を落とすと効果的

4. 洗浄後の防錆対策

• 水分を拭き取り、エアブローなどでしっかり乾燥
• 可動部や金属部には 潤滑油や防錆スプレー を吹き付ける
  → サビ防止だけでなく動作がスムーズになる効果あり

5. 定期的な洗浄のメリット

• サビや劣化を防ぎ、トラクターの寿命を延ばせる
• 清潔に保つことで整備点検もしやすくなる
• 中古販売時にも高く評価される

まとめ

トラクターの洗浄は単なる見た目の問題ではなく、機械を長持ちさせるための重要なメンテナンスです。

• 高圧洗浄機＋ブラシで泥を徹底除去
• 洗浄後は油分補給と防錆処理を忘れない
• 定期的に洗浄することでサビや不具合を未然に防止

中古機でも洗浄を丁寧に行えば新品同様の輝きを取り戻せます。

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