刈払機のダイヤフラム式キャブレターオーバーホール方法|分解・掃除・交換のポイント
エンジン
※以下、掲載動画のAI自動書き起こしを使用させていただいております。
刈払機がエンジン不調を起こす原因の多くは キャブレターの詰まりやダイヤフラムの劣化 にあります。
この記事では、ダイヤフラム式キャブレターのオーバーホール手順を分かりやすく解説します。
キャブレターオーバーホールが必要な症状
- エンジンがかからない
- 始動してもすぐ止まる
- アイドリングが安定しない
- 燃料が漏れる
こうした症状は、キャブレター内部のゴミ詰まりやダイヤフラムの劣化が原因であることが多いです。
作業前の準備と注意点
- パーツクリーナー・キャブレタークリーナー を用意
- プラス・マイナスドライバー、スクレーパーなど基本工具
- 小さい部品(バネ・ベン)は紛失注意
- 分解前に キャブレター外側を清掃 してゴミの混入を防ぐ
オーバーホールの手順
1. 外側清掃
- パーツクリーナーで汚れを落とす
- ブラシを併用してゴミを除去
2. 分解
- プラスドライバーでネジを外す(ドライバー先端も綺麗にする)
- 部品の向き・長さを確認しながら外す
3. プライミングポンプの確認
- ゴムが割れやすく、5年以上使用している場合は交換推奨
- 安価なのでダイヤフラム交換と同時交換が望ましい
4. ダイヤフラム・ガスケットの取り外し
- 爪や小型マイナスドライバーで慎重に剥がす
- 劣化や固着している場合はガスケットごと交換
5. ダイヤフラムの良否判定
- 正常 → ふにゃふにゃして柔らかい
- 劣化 → パキパキ音がする/凹んだまま戻らない
6. 内部フィルター・ベンの確認
- 茶こし状のフィルターにゴミが溜まっていないかチェック
- ベンやバネは繊細な部品のため、無理に外すと破損の恐れあり
- 自信のない方は触らずに清掃のみで可
7. クリーニング
- キャブレタークリーナーを全ての穴に吹きかける
- ゴム部品に直接かけすぎない
- エアガンがあれば仕上げに吹いて乾燥させる
8. ダイヤフラムとガスケットの組み付け
- 向きを間違えないことが重要
- 厚みが変わると燃料供給に影響するため、必ず正しい順序で装着
9. プライミングポンプ交換
- 指で押して外し、新品をはめ込む
- 色が黄ばんでいる・硬化している場合は要交換
10. 組み立て
- 外した逆手順で組み付け
- 各ネジは適度に締め、歪みが出ないよう注意
部品交換のおすすめ
- メインダイヤフラム:最も劣化しやすい
- ポンプダイヤフラム:同時交換が望ましい
- プライミングポンプ:割れやすく、トラブル予防に交換
まとめ
刈払機のキャブレターは小型でシンプルですが、細かい部品が多く慎重な作業が求められます。
- 分解前に必ず清掃
- ダイヤフラム・ポンプは劣化しやすいため定期交換
- 穴やフィルターはクリーナーで徹底洗浄
- 自信のない方はベン・バネは触らず清掃のみにとどめる
正しくオーバーホールすることで、刈払機の始動性・安定性が大きく改善します。
※ここで紹介している方法はあくまで一例です。機種や状況によって結果が異なる場合がありますので、実施の際はご自身の判断で安全に作業してください。
なお、当サイトの情報を参考にして行われた作業・整備等により生じたいかなる損害についても、当サイトおよび運営者は一切の責任を負いません。
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