コンバインの注油方法|刈り取り前に必ずやっておきたいメンテナンス
作業機
※以下、掲載動画のAI自動書き起こしを使用させていただいております。
コンバインは稲刈り作業でフル稼働する農機具です。そのため、稼働前の注油を怠るとチェーンや可動部に負担がかかり、詰まり・固着・故障につながります。
この記事では、刈り取り前に行うべき注油ポイントや適切なオイルの選び方を詳しく解説します。
コンバインに注油が必要な理由
コンバインには多くのチェーンや可動部が搭載されています。
- 引き起こしチェーン
- 株元チェーン
- 穂先チェーン
- フィードチェーン
- ハイワラチェーン
これらは常に摩擦や負荷を受けているため、潤滑不足は固着・摩耗・切断を引き起こします。
日々の注油を行うことで、機械の寿命を延ばし、トラブルを防ぐことができます。
使用するオイルの選び方
適さないオイル
- CRC5-56などの潤滑スプレー
→ 錆止めには有効だが、チェーン用には油膜が切れて不向き。
推奨されるオイル
- 専用チェーンオイル
→ 油膜が厚く、乾きにくい。潤滑性と耐久性に優れる。 - エンジンオイル30番
→ コンバイン指定の注油オイル。微生物分解され、田んぼに落ちても環境に優しい。 - 10W-30のエンジンオイル(代用可)
→ ホームセンターで入手可能。コストを抑えたい場合におすすめ。
注油ポイントと手順
1. チェーン類
- 引き起こし、株元、穂先、フィード、ハイワラチェーンにスプレー
- ローラーやテンション部分も忘れず注油
- スプレー後は手で動作確認を行う
2. ドロッパー(わら落とし機構)
- ドロッパーの可動棒に注油
- 知らない人が多い注油箇所で、動かない原因の多くはここ
3. 刈刃・クランク部
- 刈刃や刈刃クランクにスプレー
- 大型機は左右にクランクがあるため両方忘れずに
4. 動作確認しながら注油
- エンジンを始動し、刈り取り部をゆっくり回転させる
- 各チェーンやローラーにスプレーし、スムーズに動くか確認
注油の頻度
- 1日1回、作業前に必ず注油
- 可能であれば 田んぼ1枚ごとに注油 すると理想的
- こまめな注油がトラブル防止につながる
注意点
- 必ず 停止状態で注油 → 動作確認 の順で行う
- 腕や服が巻き込まれないように細心の注意を払う
- 廃油は絶対に使用せず、指定オイルを使用する
まとめ
コンバインは多くのチェーンや可動部で成り立っており、注油はトラブル防止の最も基本的なメンテナンスです。
- 専用チェーンオイルやエンジンオイル30番を使用する
- 各チェーン、刈刃、ドロッパーなど見落としがちな箇所にも注油する
- 作業前に毎日行い、理想は田んぼ1枚ごとの注油
この習慣を守るだけで、コンバインの寿命を延ばし、稲刈り作業をスムーズに行うことができます。
※ここで紹介している方法はあくまで一例です。機種や状況によって結果が異なる場合がありますので、実施の際はご自身の判断で安全に作業してください。
なお、当サイトの情報を参考にして行われた作業・整備等により生じたいかなる損害についても、当サイトおよび運営者は一切の責任を負いません。
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