【農機具メンテナンス】キャブ掃除のやり方完全ガイド|エンジン不調の原因はここにある!
エンジン
※以下、掲載動画のAI自動書き起こしを使用させていただいております。
農機具のエンジンがかからない、アイドリングが安定しない、力が出ない…。
その原因の多くは キャブレター(通称キャブ)内部の汚れや詰まり です。
今回は、YouTube動画「【農機具王整備マニュアル】キャブ掃除」で紹介されていた方法を参考に、キャブ掃除の手順・注意点・必要工具 をまとめました。
キャブレターとは?
キャブレターは、燃料(ガソリン)と空気を混ぜて霧状にし、エンジンに送り込む装置です。
しかし長期間の使用や保管状態によって、
- 燃料が酸化してヤニ状に固着
- ゴミやサビがジェットに詰まる
- ガソリン漏れやオーバーフロー
といったトラブルが発生します。
その結果、エンジンが かからない・吹け上がらない・不安定に回る といった症状が出ます。
キャブ掃除に必要な道具
- キャブクリーナー(油分・ヤニ除去用)
- パーツクリーナー(仕上げ用)
- 真鍮ブラシ(柔らかく部品を傷めにくい)
- ジェットクリーナー工具(専用針、または代用品)
- ドライバー類(先端を加工したものが便利)
- 細い針金(商品ラベルを留めるワイヤーが最適)
キャブ掃除の手順
1. キャブを取り外す
- ワイヤーやホースを外す際は Oリングを紛失しないよう注意
- スロージェットやエアスクリューの位置を覚えておく(マークを付けるのがおすすめ)
2. ジェット類の清掃
- メインジェット:燃料の霧化を司る重要部品。ここが詰まるとエンジンがかからない
- スロージェット:アイドリング調整用。非常に細いため詰まりやすい
→ ジェット専用工具や細い針金で丁寧に掃除します。
3. フロート・バルブの確認
- フロートの動きが悪いと ガソリンが溢れる(オーバーフロー)
- 当たりが悪い場合は再調整、または交換が必要
4. キャブ全体の洗浄
- キャブクリーナーでヤニや油分を除去
- 真鍮ブラシで軽く磨き、パーツクリーナーで仕上げ
5. 組み立てと調整
- バラした順番と逆に丁寧に組み立て
- エアスクリューは 一度締め切り → 1回転半戻す が基本
(機種によっては2回転戻す場合もあり、微調整が必要)
よくあるトラブルと対処法
- ガソリンがキャブから漏れる
→ フロートバルブの不良、当たりを再調整 - エンジンがかからない
→ 燃料が来ていない可能性。燃料コック~キャブ間の詰まりをチェック - アイドリングが不安定
→ スロージェットの詰まり、またはエアスクリュー調整不足
まとめ
キャブ掃除は農機具整備の基本であり、エンジン不調の多くを解決できる作業 です。
- 分解前に位置を記録する
- ジェット類を重点的に清掃
- フロートバルブの当たりを確認
- 組み立て後はエアスクリューで微調整
を徹底すれば、農機具は本来の力を取り戻します。
※ここで紹介している方法はあくまで一例です。機種や状況によって結果が異なる場合がありますので、実施の際はご自身の判断で安全に作業してください。
なお、当サイトの情報を参考にして行われた作業・整備等により生じたいかなる損害についても、当サイトおよび運営者は一切の責任を負いません。
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